2022.11.02

【開催日:2022年11月26日(土)開催】市民集会「え!これが懲役〇〇年ですか?~北欧の刑法から裁判員裁判の量刑問題を考える~ 」

日程:20221126日(土)

時間:午後6時開場、午後6時30分開始

会場:埼玉会館7A(埼玉県さいたま市浦和区高砂3-1-4

講師:早稲田大学法学部 講師 十河 隼人(そごうはやと)さん

入場無料(事前申込不要)

内容:裁判員制度が2009年5月21日スタートしてから13年が経過しました。その間、当会は、2012年12月1日、裁判員制度に関する8項目に及ぶ改善点をまとめた「意見書」を臨時総会において採択しました。しかし、同意見書において提言した改善はなされておりません。しかも、令和元年5月、最高裁判所事務総局が作成した「裁判員制度10年の統括報告書」の内容は、主として「裁判員を経験した一般市民の裁判員裁判に対するアンケート調査など分析し、裁判員裁判の成果と課題を検証する」というものであり、同報告書では、被疑者・被告人の権利利益の保護、人権保障の観点からなされた評価・分析というものは、皆無であります。

裁判員裁判は、刑事訴訟法の特則である裁判員法に基づく刑事裁判の一形式にすぎません。裁判員経験者が裁判員制度をどのように捉えているかということではなく、裁判員裁判において憲法が保障する被疑者・被告人の人権が確保されているのかどうかという観点から考察すべきです。

裁判員裁判施行以前の刑事裁判と現行の裁判員裁判との比較において、同種事件について、量刑上の大きな不均衡があるとすれば、見過ごすことのできない重大な問題であります。

そこで、当会では、北欧の刑法、ことに量刑の問題を研究されている刑事法研究者である十河隼人さんをお招きし、北欧の刑法における量刑の考え方を紹介していただき、日本の刑事裁判の刑事裁判の量刑の考え方との比較検討を行いつつ、裁判員制度の量刑問題について、一般市民の皆様とともに考える機会とすべく本集会を企画しました。

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